ルヴィオロン

兵庫県西宮市(仁川、甲東園地区)と大阪府池田市でバイオリンを教えています。
基本を大事に、また良い音で弾くことを大事にレッスンを行っています。

大阪府出身。
パリ区立音楽院、パリエコールノルマル音楽学校などにてバイオリン、室内楽などを学ぶ。 
パリ区立音楽院にてバイオリンと室内楽のプルミエプリを取得。
エコールノルマルにてバイオリンの高等演奏過程を終了。

帰国後は千里ジュージアカルチャーセンター、池田市アゼリアカルチャーカレッジなどで指導を行う。(2011年まで)

現在はフリーにて演奏、バイオリン個

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山田和樹指揮、バーミンガム市交響楽団のコンサートを聞きに行きました

 先週、6月29日(日)兵庫県立芸術文化センター大ホールで行われた、山田和樹さん指揮バーミンガム交響楽団のコンサートを聞きに行ってきました。 山田和樹さんは世界の名だたるオーケストラの指揮をされていて、先月はベルリンフィルでデビュー、さらに注目を集めている指揮者です。  2年前にもバーミンガムのオーケストラとのコンサートが芸文ホールであったのですが、その時は行けなく今回が初めて山田和樹さんの指揮のコンサートを聴く機会となりました。   当日は開演20分前からプレトークの時間があり、とてもお話が上手というか親しみの持てる話し方で、演奏開始前からひきつけられました。  コンサートはまずショスタコーヴィッチ 祝典序曲から始まりました。 華やかな曲で、最後の方はオーケストラとは別のブラスバンドも加わるように書かれていて、そのパートを地元の甲子園学院吹奏楽部の生徒さんたちが演奏していました。プロオケとの共演は、生徒さん達にとって忘れられない貴重な経験となっただろうなと思いました。  次にラフマニノフのピアノコンチェルト第2番ハ短調。 ソリストは河村尚子さん。 この曲はいつ聞いてもいい曲ですね。コンサートでこの曲を聴けたことを嬉しく思いました。河村尚子さんの演奏もコンサートで聞くのは初めてでしたが、ダイナミックでまた音もきれいでした。 最後はチャイコフスキーの交響曲第5番。 この曲もとてもいい曲ですね。 第2楽章のホルンのメロディーがとても美しく印象的でした。  プレトークの時に「今日はアンコールはあります!アンコールのためだけに出演される奏者の方もおられます。」と山田和樹さんがおっしゃっていたのですが、なんだろう、と思っていたらエルガーの威風堂々でした。そこはイギリスのオーケストラだからかなと思いました。   山田和樹さんのプレトークに始まり、またオーケストラと会場が一体になった感じのあるコンサートで、最初から最後まで演奏に引き込まれる心に響くコンサートでした。  いいコンサートを聞けて心が潤ったのと元気をもらえました。

発表会後

 梅雨の6月のはずなのに、もう真夏のように暑いですね。と思っていたら近畿地方は梅雨明けだそうです。あまりにも短い梅雨で、それはそれでちょっと心配です。本格的な夏の暑さに備えて、体調を整えて過ごしていきたいです。  今年の発表会も無事に終え、また通常のレッスンが戻りました。 発表会で他の生徒さんたちの演奏を聴いて刺激を受け、モチベーションが上がったという生徒さん達も。 そしてだれだれさんの演奏が良かった!こういうところが上手だなと思った!など他の生徒さんの良いところを話してくれる方が多かったのも嬉しかったです。何かしら皆さんにとって得るものがあったのかなと思うと、発表会を行えて本当に良かったなと思います。 また来年の発表会に向けて、こういう曲が弾けるようになりたいなどの目標を持って普段の練習、そしてレッスンに取り組んで欲しいなと思います。  発表会後は新しい曲に取り組む生徒さんが多いのですが、中には発表会前にやってた曲をもう一度練習する生徒さんもおられます。これから本番で弾く予定の方は、さらに細部にも気をつけてより良い仕上げになるように取り組んでいる生徒さんもおられます。  発表会の曲に限らず、一度やった曲を再び練習、復習するのはとても大事なことだと思います。ある程度まで仕上がっているので、余裕を持ってもう一度取り組むことができ、技術的なこと、そして音楽的にもさらに一歩踏み込んで取り組めます。 発表会で弾いた曲をまた時間が経ってから弾てみて下さい。最初に弾いた時よりも弾けるようになっている部分、また別の見方ができたりと成長を感じつつ、興味深い発見もできると思います。

2025年度 発表会を行いました

 6月8日(日)に池田市民文化会館3階のイベントスペースにて2025年度の発表会を行いました。 例年、発表会の日は雨が降るのですが、今年はリハーサルから終演まで雨は降らなくて良かったです。  今年は小学1年生から大人の方までが演奏されました。 みなさん、本番に向けて最後の最後までより良い演奏を目指して取り組まれてて、当日は一番いい演奏ができていたと思います。 「ここはもっとうまくいっていたのに、本番ではうまくいかなかった」などの思いや、逆に「練習ではなかなか思うようにいかなかったけど、本番ではうまくいった!」と生徒さんそれぞれの感想はあると思います。 上手くいったところはさらに伸ばして、またうまくいかなかったところはどうしてそうなったかを考えて次へとつなげて行って欲しいと思います。 今年はそれぞれのソロ曲の後に、久しぶりに講師演奏をしました。一人で弾くのは4年ぶりでしょうか。 曲目はベートーヴェンのメヌエットとフィオッコのアレグロを演奏しました。 教則本に載っている曲は、これから取り組む生徒さん、またはすでにやったという生徒さんもいて、生徒さん達には身近な曲ではと思い選曲しました。またレッスンでちょっと弾くのではなく、「本番で通して弾いたらこんな感じになる」というのをその場で聞いてもらえたらとの思いもありました。しかし久しぶりの演奏。至らぬ点も多く、はたして参考になったかな、、、、。 最後にみんなで合奏として「ふるさと」を演奏しました。近年ではメロディックな曲や、ふるさとのような日本の美しい歌を耳にすることが少なくなったなと思います。歌う心、そして日本の良さを知ってもらう機会となればいいなとの思いから「ふるさと」を選びました。 今年の参加者は少なめでしたが、それでも多くの方に聞きに来て頂けて嬉しかったです。そして出演者の皆さんはピアノ合わせ後、本番1週間前からの伸びがとても大きかったと思いました。 本番で弾くのは緊張もするし、大変なことです。しかしそれを経験してこそ上達もできるし、新たな気づきも得ることができると思います。 いくつになっても発表会、本番で弾き続けて行って欲しいと願っています。 最後になりましたがいろいろとお手伝いをしてくださったご父兄の方々、生徒さんたち、そしてピアノ伴奏をして下さったピアニストの安積伸子さん、アナウンスをして下さった野口聖子さんにお礼を申し上げます。皆様のご協力のもと良い発表会を行えました。ありがとうございました。  そして出演者の皆さん、良く頑張りました!

ピアノ合わせを行いました

 先日、発表会前のピアノ合わせを行いました。初めてのピアノ合わせはいつもと違った雰囲気だし、どんな感じになるかも最初は分からないので皆さんそれなりに緊張はします。けれども1度合わせたら雰囲気も分かり、楽しんで弾けていたように思います。 またピアノ合わせを行うと本番が近づいてきているのをより感じるのかモチベーションがあがってきた、弾き込もうと生徒さんの気持ちが前向きになってきたように感じます。 生徒さんのお母さんが、先日、曲を仕上げるのは山登りのようですね、とお話してくださいました。  山の頂上に上るには途中、大変な道もあるけど、そこを頑張って進めば頂上に行ける。そして頂上に上った人だけが見れる景色があるのでは、とのことでした。  それを聞いて確かに似ているなと思いました。 曲がだんだん難しくなれば、そうそう簡単には仕上がらないし、何度やってもうまくいいかないところもでてきます。けれどもうまくいかない原因を考えて、工夫をして一つ一つ積み重ねて練習していくうちに少しずつ仕上がっていく。そしてやがて1曲が仕上がってきます。  発表会では緊張もするし、お家やレッスンで弾けていても本番ではうまくいかないことがあって普通です。  100パーセントできたから大丈夫ではなく、120パーセント、さらにもう少ししっかりとした仕上がりぐらいにして本番に臨んだ方がいいかもしれません。  うまくいってもそうでなくても発表会で弾くことによって何かしら学ぶことはあります。 発表会本番という一つの山の頂上に向かって、最後まで諦めずに取り組んでもらえたらと思います。

休符

 5月ももうすぐで終わりです。近所では水田が見られるようになり、梅雨が近づいているのをより感じます。 教室の発表会も近づいてきました。 皆さん、最後まで落ち着いて本番に向けて練習を重ねていってもらえたらなと思います。 本番が近づいてくるとだいたい曲を覚えてくるようになるのですが、暗譜はもうできていると思っていても楽譜はしっかりと見て練習することをお勧めします。  音の長さ、リズム、実際に音としてでてくる音符に対しては気をつけるのですが、休符があいまいだなと思うことは多いです。  休符は音が鳴っていない長さを表す記号ですが、音が鳴っていなくても音楽は続いています。 例えば休符は一つのフレーズの終わりにあることもあるし、その場合、次のフレーズの息つぎにもなります。 また休符をしっかりと取ることで次のフレーズが入りやすくなります。 休符を意識して弾くと、フレーズをどう終わったらいいか、音の終わりかたにも注意が行くようになります。音の出だしを注意することは多いですが、終わり方も大事ですね。  実際に声に出して歌うと、息つぎをしないと歌い続けられないので、休符を感じるためにもやはり弾く曲を歌うことは大事だなと思います。 楽譜の休符もよく見て曲に取り組んで下さいね。

超絶技巧とは

 ゴールデンウィークも終わり、日常が戻ってきた感じがします。 散歩をしていていると緑がとてもきれいで気持ちいい季節ですね。 「超絶技巧」というとヴァイオリンではパガニーニやエルンスト、イザイなどの作品を思い浮かべます。 その他、コンチェルトやソナタの中にも超絶技巧が使われている曲はたくさんあります。 イメージとしては技術的にとても難しい曲と捉えられると思います。実際に弾くのも大変で、私は難なく上手に弾いている人の演奏を聴いている方がいいです。 先日、新聞にピアニストのミッシェル・ダルベルト氏の記事があり「聴衆の皆さんんには、別の意味での超絶技巧というものがあることを知ってほしい」と語っておられたとのことでした。  どういうことだろうと読み進めると技術的に難しい曲を弾くこともヴィルトゥオーゾだけれども、作曲家の意図を、楽譜上の限られた情報から読み取り、追及することにこそ本当の難しさがあるとのことでした。 モーツアルトやシューベルトの曲を本当の意味での超絶技巧で演奏するかたはとても数少ないと。  ヴァイオリンの曲で音数が少なくシンプルな作品は素敵だな、弾いてみたいなと思う曲は多いのですが、形になるのは本当の意味でバイオリンを弾けている状態でないと難しいなと思うことは多いです。 派手さはなくても作品、音の質を追求していくことの大切さ、難しさ。 なかなか出来上がったと思うところまではたどりつけないけれども、そこを求めて取り組めるとより興味がわいてくるのではと思います。 派手でインパクトの強いものの方が人の気をひきやすいですが、シンプルで本当の意味での芯のあるピアノ(P)の音を出せること、そしてそれを聞き取る「耳」もまた持ちたいと思います。 

基本に返る

 4月も終わりに近づき、もうすぐゴールデンウィークですね。と思っていたら今年は26日から、すでに大型連休だとか。 最近はいい季節が短くなってきていますが、連休中はさわやかな晴れの日を過ごせると嬉しいです。  いつものレッスンで気をつけていることの一つに基本的なことができているかというこがあります。 立ち方、楽器の構え方、左手の置き方、弓の持ち方、駒と弓が平行にひけているか、がいわゆる基礎のきの部分と私はとらえています。 まず最初に習うことですが、バイオリンを弾いていく上でとても大事なことです。すぐには身につかないのでその都度注意して、持ち直しての練習を行って身につけていきます。崩れていても自分では気が付かないことも多いですし、また少し弾けるようになると曲を弾くことばかりに意識がいって、基本に意識がいかないことも多いです。 最初の型というのは大事だと思います。 小さいお子さんの場合だと楽器の持ち方、弓の持ち方などは、成長していくにつれて安定していくことも多いですし、また体格によっても少しずつ変わってきます。そして曲が進めばどういう風に弾きたいか、などでも基本を元に変化していきます。  「楽しく曲を弾いていたい」という気持ちもわかりますし、楽器を弾く上でとても大事なことですね。それと同時にいつも注意される基礎の部分も大事にして弾いていくと、さらにバイオリンを弾く楽しみが増えると思います。 かといって基礎的技術ばかりに気を取られて、音楽がおろそかになるのは良くないですが、基礎は何年弾いててもいつも見直して気をつけていたいことですね。 

歌ってみる

 新年度、そして新学期も始まりました。 春といえば桜。今年もきれいな桜を見ることができて心が和みました。 年に一回、春の楽しみです。 みなさんは今取り組んでいる曲を声に出して歌うことはありますか?好きな歌手やグループの歌を歌うことはよくあるのではないかと思いますが、バイオリンで練習している曲を歌うことは案外少ないのではないかなと思います。  うまく弾けないパッセージ、またはどういう風に曲作りをしていいのかわからない、、、。そういう時に実際に楽譜を見ながら声に出して歌うと案外、問題が解決されることは多いです。その時に拍を手でたたきながら歌うと拍感はつかみやすくなりますし、強弱の付け方が足りない時は声に強弱をつけて歌うと、実際に弾いた時もしっかりと強弱が出るようになってきます。 また新しく取り組む曲もいきなり弾くのではなく、まず楽譜を見て歌うという作業をしてから弾いたほうがよりスムーズにいくように思います。   うまくいかないところなどがあると、「歌ってみて」とおっしゃってた先生は多かったです。ボーイングは呼吸とつながっているとはよく言われますし、歌の方や吹く楽器の方の息の使い方のようにボーイングを行う。早いパッセージでは音名で歌ってみるとどの音を弾くのかが明確になってきます。 声に出して歌うことができたならば、楽譜を見ながら心の中で歌うということもだんだんとできるようになります。そうしたらより曲を表現できるようになってくると思います。楽器も弾きつつ、歌うことも行ってみて下さいね。 

最近見た映画

 また冬のような寒さになりましたが、桜も少しずつみられるようになり、春がやってきているのを感じます。 先日、米アカデミー長編アニメ賞受賞作の映画「Flow」(ギンツ・ジルバロディス監督)を見に行きました。普段は「この映画を見に行ってみたいな」と思っていても、気が付いたら上映期間を過ぎてしまっていた、ということが多いのですが、新聞に「セリフ無し85分 ネコの冒険に浸って」という記事を見て、これは見てみたいなと翌日には見に行ってました。 なぜか映画館にはパンフレットもチラシもポスターもグッズもありませんでした、、、。 「セリフがない」映画はどんな感じなんだろうと、思いながら見始めたのですが、85分があっという間の映画で、ネコの冒険物語という以上のものがありました。  セリフがないので見る人の想像、解釈にゆだねられるのですが、なんだか宗教的、哲学的な要素がたくさんある映画だなと思いました。 地球温暖化の問題もそうだし、多様性、違いを超えて共存すること、そして仲間を得ることなど、見終わった後もいろいろ考えることが出てくる映画でした。 見終わった後はとてもいい映画だったなとの思いと、また謎な部分も多かったためもう一度見てみたいと思い、数日後には再び映画館に足を運んでいました。2回目は落ち着いて見れた部分もあり、そのせいか感動で涙が出てくる部分もありました。  それでもいろいろ「あの場面はこういうことだったんじゃないか」など、今もいろいろ考えることが続いています。 音楽も映画もいい作品は人の心に残りますね。いい作品に出合えた今年の春です。 

指板表を書いてきてくれました

 春らしくなって気持ちよく過ごせるようになりました。お出かけしたくなる季節ですね。 先日、今度小5になる生徒さんが指板表を自分で書いて作ったのを持って来てくれました。 バイオリンはどこに指を置くのかという目印になるものはないので、自分でこの音とこの音は全音、半音と音の並びを考えて置いていくことが大事になります。  最初の音数が少ない間はまだいいのですが、だんんだん曲が複雑になってきて、またいろんなポジションで弾くようになるとどこにどの指を置いて(手を持っていって)と、各ポジションでの音の並びを考えられるようになることが必要です。  もちろん、「ここはこの音とこの音は離れて、指の並びはこうね」と説明はするのですが、形だけを覚えるのではなく、音の並びを同時に考えて理解することが大事です。  以前も当時、高校生だった生徒さんが自分で作って来てくれて、そのままそれを渡してもよかったのですが、一度自分で実際に書いてみるのもいいのでは、と思い勧めてみました。  今度はこれを元に頭の中でこの表のように音の並びを考えていけると、譜読みもだんだん早くなってパッと音も取れるようになると思います。 最初は時間がかかるかもしれないけれど、地道に取り組んでみて下さいね。

発表会に向けて

3月に入りました。春らしさを感じられる日もあれば、急に冬に逆戻りのようにまだまだ寒い日もあります。季節の変わり目。こういう時は特に体調に気をつけて過ごしていきたいですね。  3か月後には「発表会」、という時期にもなりました。小さなお子さんたちは早くから曲を決めてしまうと飽きてしまうこともあるので、もう少し後になってから本決めしていきたいと思います。 その他の生徒さんたちは少しずつ演奏する曲が決まってきました。 年に1回の「発表会」。 小さなお子さんたちは「今年は何が弾けるかな?」とみんなの前で何を弾くかを楽しみにしているように感じます。  だんだん成長して大きくなってくると「人前で弾くのは緊張するし、どうしようかな?」という時期がやってきます。  大人になると皆さんそれぞれですが、発表会で弾くことを前向きに考えて下さっているように思います。  発表会は普段の練習の成果を発表する場です。 人前で弾くのはもちろん緊張もするし、うまくいかない部分があるのはもちろんです。大事なことは「発表会」という日に向かってしっかりと準備をしていい演奏ができるように努力していくこと。集中して取り組んだ曲は後々になっても覚えているものです。 そして発表会という場を経て「もっとこうできたらいいな」「前回よりこういう点は上手にできるようになったな」と気づくことができ上達にもつながります。   他の人と比べてどうとかではなく、自分自身がどのぐらい成長できたか、また次への課題を見つける場であって欲しいと思います。 また聞きに来てくださっている方にも喜んでもらえるような演奏ができるように、そして聴衆の方は暖かく生徒さんたちの演奏を聴いてもらえたら嬉しいです。 発表会は生徒さんだけでなく、指導者側も気持ちが引き締まる行事です。 皆さんがより良い演奏ができるようにレッスンを行っていきたいと思います。

初見

 先日、小学2年生の生徒さんと「初見」をレッスンで行いました。「初見」漢字の通り、初めて見る楽譜をその場でぱっと弾くことです。初見はちゃんと自分で譜読みができているかどうかを知るためには、一番いい方法かなと思います。 もちろんあまりに難しいのをぱっと見て弾くことには少々無理があるので、今習っている曲よりも易しいもので行いました。  初めて見る楽譜で、また知らない曲でも、大事なことは、・何拍子か・シャープ、フラットはいくつか、何調か・テンポは必ず見るようにしましょう。  初見の時には曲の長さにもよりますが、だいたいざっと楽譜に目を通す時間を少し与えられます。その間にさっと最後まで目を通すこと。この時に、書いてある音を頭の中で鳴らせるように、そして左指、右手のボーイングもイメージできることが大事になってきます。  実際に弾き始めたら拍を取って、目はしっかりと楽譜を追って弾いていくこと。結構、集中力はいるし、普段の練習での譜読み力、そして左手に音の並びが入っていることも大事になってきます。 初見に強くなるには、いろんな楽譜、曲をたくさん自分で読んで弾いていくことかなと思います。 例えば教本「サスマンス」の3巻、4巻あたりには2重奏で弾ける曲がいくつかあるので、こういうのをどんんどん初見で弾いていくのはいいと思います。 進んだ生徒さんだとバルトークの44のデュオの最初の方やプレイエルの6つのやさしいデュオなんかもいいと思います。  この日、小学2年生の生徒さんとはいくつか初見をしました。 そのうちの一つに「ソレラミのうた」という教本を使って、二重奏を行いました。開放弦で弾く曲が主ですが、複雑なリズムもあって難しいのもあるのですがちゃんと初見で弾けました!今度は第3ポジションで弾く音域のある曲でも初見できたらいいですね。