超絶技巧とは
ゴールデンウィークも終わり、日常が戻ってきた感じがします。
散歩をしていていると緑がとてもきれいで気持ちいい季節ですね。
「超絶技巧」というとヴァイオリンではパガニーニやエルンスト、イザイなどの作品を思い浮かべます。
その他、コンチェルトやソナタの中にも超絶技巧が使われている曲はたくさんあります。
イメージとしては技術的にとても難しい曲と捉えられると思います。
実際に弾くのも大変で、私は難なく上手に弾いている人の演奏を聴いている方がいいです。
先日、新聞にピアニストのミッシェル・ダルベルト氏の記事があり
「聴衆の皆さんんには、別の意味での超絶技巧というものがあることを知ってほしい」
と語っておられたとのことでした。
どういうことだろうと読み進めると
技術的に難しい曲を弾くこともヴィルトゥオーゾだけれども、作曲家の意図を、楽譜上の限られた情報から読み取り、追及することにこそ本当の難しさがあるとのことでした。
モーツアルトやシューベルトの曲を本当の意味での超絶技巧で演奏するかたはとても数少ないと。
ヴァイオリンの曲で音数が少なくシンプルな作品は素敵だな、弾いてみたいなと思う曲は多いのですが、形になるのは本当の意味でバイオリンを弾けている状態でないと難しいなと思うことは多いです。
派手さはなくても作品、音の質を追求していくことの大切さ、難しさ。
なかなか出来上がったと思うところまではたどりつけないけれども、そこを求めて取り組めるとより興味がわいてくるのではと思います。
派手でインパクトの強いものの方が人の気をひきやすいですが、シンプルで本当の意味での芯のあるピアノ(P)の音を出せること、そしてそれを聞き取る「耳」もまた持ちたいと思います。
連休中に見た蓮の花。心が落ち着けました。
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