バイオリンの大変なところ
11月に入りましたが、いったい今は季節はなんだろう?と思うぐらい暑いですね。
今週には気温は下がっていくようですが、季節外れの暑さに体も脳も迷っている感じです。
教本についていろいろネット上でいろいろ調べていたら東儀 祐二先生の「バイオリン教育に関する考察」というのがありました。東儀先生といえばとても有名な先生で、関西出身のバイオリニストの方々は東儀門下の方が多いです。
たくさんの素晴らしいバイオリニストを輩出された先生が書かれたバイオリンの指導について、どんなことが書いてあるのだろうととても興味深く読みました。
その中でとても印象的だったのが、5才の子供がバイオリンを持つことの大変さ、「肩と顎で挟んで楽器が落ちなくなるようになるのに1か月はかかる」との文章でした。
私は最初に楽器の持ち方を教える時には、「バイオリンランド1巻 レッスン3」のイラスト付きの持ち方の説明を参考に、また生徒さん親御さんにも見てもらって行っています。そこにはサランラップの箱にタオルを巻いてバイオリンの代わりに持ってみる練習、というのもあるのですが、バイオリンよりも軽いサランラップの箱でも鎖骨の上にのせてそしてその上に顎をのせて、、、とやっても日常生活でそんな動きはしないので大変なことです。
中高生、大人でも大変です、、、、。
楽器が持てるようになったかなと思って、弓を使って音出しを始めると、しっかり練習したと思った楽器の持ち方もすぐに崩れてしまいます。そしてまた楽器の持ち方をしつつ、弓も動かしていく、、、、。
本当にバイオリンは最初が大変だと思います。
すぐにはできるようになりません。
しかし日々、練習を行って慣れていくとみんなできるようになっていきます。
その間はお子さんの場合、お家で練習を手伝っていただく親御さんの協力、忍耐も必要ですし、少しずつできていく過程を楽しんで喜んでもらえたらと思います。
その他、最初の大変な頃を乗り越え進んでいくと、次には「ヴィヴラート」「ポジション移動」という関門がやってくる、とも書いてありました。
これらの技術もすぐにできることではなく、やり方を習ってお家で
「レッスンではこうだったな、、、。」
「ああかな、こうかな」
と試行錯誤していく中でコツをつかんでいけると思います。
私はこれらの技術は「新しいバイオリン教本の3巻」または「鈴木教本」だと3巻終わりか4巻はじめぐらいから行っています。
目安として「新しい教本3」、「鈴木教本」だと6、7巻ぐらいを終えられると弾ける曲の幅が広がると思います。
その先ももうちょっとがんばってみようかな、と思えたらなおいいですね。
長い道のりかもしれませんが、ここまで来れると違った景色が見えてきますよ。
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