調弦
夏休みが始まりました。
楽しい夏休みですが、コロナ感染者も増えてきているので感染対策をしつつ
良い夏を過ごしていけるといいなと思います。
最近、調弦を自分でできるようにし始めた生徒さんが数人います。
「調弦を一人でできるようにしていこうか!」と提案すると、大きく前進したように思うのか、興味をもって しっかりと取り組んでくれます。
調弦は習い始めの生徒さん、または幼児の生徒さんには難しいので私がレッスンで
行っています。
いつぐらいから一人でできるかというと生徒さんそれぞれですが、私は目安として
・バイオリンを弾くことに慣れてきた頃(楽器の構え、弓もちゃんと持てる。)
・教本としては鈴木の3巻ぐらい、または白い教本の2巻の終わりぐらい
または
・小学生3,4年生ぐらいまでに
としています。
あくまでも目安で、小学校低学年でもバイオリンを弾くことにだいぶ慣れていて、身体も
しっかりとしてきた生徒さんにはやってみようかと勧めることもあります。
調弦はA線(ラ)から合わせて、そのあと5度の音程で2弦ずつ合わせていくのですが、最初は2弦一緒に弾くのが難しい、または5度の音程がわかりにくい、という方が多いです。
そこで私はまずは1つずつ合わせることを行っています。
レッスンでは私がピアノで弾いて、その音を聞いて合わせてもらっています。
合わせるのは最初は、アジャスターで合わせることをしています。
小さい分数楽器だとペグで調弦するのは少しの音程差を調整するのは難しいのと、生徒さん自身の手の力もある程度必要になってくるからです。
アジャスターで1弦ずつ合わせられるようになったら、次に2弦一緒に弾いて5度調整で合わせていきます。
まだアジャスターで行います。
この時大事なのは、ボーイング。
2弦を同じ音量で安定して出せるボーイングが必要です。 圧力が変わったり、どちらかの弦のほうが 強くなっている、または弓の場所で音量が違うという状態だと、音程が違ったように聞こえてしまうからです。
最初は5度が合ってるかどうか分からない、という生徒さんが多いのですが、みなさんやっていくうちにバイオリンの響きを聞きながら分かるようになっています。
アジャスターで5度を合わせられるようになったら、ペグでの調弦へと移行していきます。
その時にはペグの状態が硬いなど、良くないと頑張っても動きませんのでペグはいつでもいい状態にしておきましょう。
ペグで合わすようになってもわずかな差を合わせるのは最初は難しいので、ざっくりと合わすのはペグで、微調整はアジャスターで行っていくといいと思います。
また楽器の大きさによってもペグでの調弦のしやすさはあるので、分数楽器の間はざっくりはペグ、そして微調整は アジャスターでいいと思います。
E線はアジャスターのみで行います。
(ちなみにバロックバイオリンはE線もペグのみで行います)
調弦も慣れるまでは大変ですが、やっていくうちにささっとできるようになります。
これもコツコツと行っていってほしいなと思います。
アジャスターつきのテールピース。分数楽器ではよく使われてて便利です。
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