聞くということ
ゴールデンウィークに入りました。
初日は雨風が強かったですが、後半はお天気の日が多いようなので気持ちいい連休を過ごせるといいなと思います。
「聞く」ということは楽器を演奏する上でとても大事なことです。
「音を良く聞いて」と言われて、自分では聞いているようでも実はちゃんと聞けてなかったりということはありますよね。録音してみるとよく分かります。
上達のカギは自分の音をよく聞くこと、だと思います。
意識して聞く練習をすることも必要かと思います。
初めて弾く曲、エチュードなど、初めてのものは弾くのに一生懸命で、よく聞いているようでも聞くことに余裕がない場合があります。また左手の置き方や、楽譜に目が張り付いてしまっていて聞けていない、ということもあります。
レッスンで、なかなか音程が合わなかったり、思うようにフレーズがとれなかったり、という生徒さんがおられました。左手を押さえることに一生懸命で、逆にそれで目が張り付いて手、腕、体が全体的に硬くなってしまっていました。
そこで「目を閉じて弾いてみたらどうですか?」
と提案しました。
そうしたら手の形も自然になり、音程も安定してきて、フレーズが生きてきた演奏となりました。
生徒さんがおっしゃるには
「目を閉じると自分の音が良くきこえました。」
とのことでした。
私も、よく目の前を先生の手でおおわれて見えないようにされ、音を聞くことに集中する状態で弾かされたりしていたなと思い出しました。また音に集中するために目はどこか1点を見て弾く、ということもやったなと。
「聞く」ことの重要性を生徒さんとのレッスンで改めて思いました。
風にゆられる木の枝、葉っぱの音を聞きました。
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