弓を握らない

 猛暑続きの毎日ですね。

今年は梅雨明けが早く、その後すぐに猛暑の日々なので、2度目の8月を迎えた気分です。 


  最近、大人の生徒さんに試しに行ってもらったことの一つに、弓を持つ時に親指をフロッグ(毛箱)の下に置いて弾くということをしてもらいました。

 弓を持つというのは、握ってもつかんでもだめだし、またゆるすぎてふにゃふにゃでもだめで、ちょうどいいあんばいを見つけるのが難しいところです。 

 握っていないようでも一か所だけに力がはいっているとバランスが悪く、いいボーイング、音が出せない原因の一つとなります。 

 また指先だけで持っている、親指に力が入っているなど、弓を持つ手に力が入っていると腕、肩にも影響が出てきます。

 かと言って手ばかりにフォーカスすると余計に力んできてしまいます。 

 「もっと力を抜いて、リラックスして」

といっても簡単に抜けるものでもないですし、、、、。


 シンプルに、何かわかりやすく体感してもらえる方法はないかなと思ったのが、親指をフロッグにおいて弾く練習。

 これは有名なメソードの最初の弓の持ち方で取り入れられている方法ではありますが、この方法で持った方が親指の力みが少なくなり、また手、指も安定して弓を握らないし腕は動かしやすくなります。 

 大人の方に試してもらったところ

安定して弾ける、弾きやすくなった、弾いていて楽しいと感じる

との感想。 

 私も聞いていて音がしっかりとして、また腕をのびのびと使えるようになったなと思いました。

 その他、普段の生活でふとした時に、左人差し指あたりを弓と思って右手をその上にのせることも握らず、かつしっかりと持てている感覚というのをつかむ練習の一つになります。 

 いい感覚をキープできるように、そしていい音が出る、楽しく弾けるという時間が増えたら嬉しいです。

バイオリン教室 池田市・西宮市 ル・ヴィオロン

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